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中学校第1学年「環境学習」が行われました。

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 5月13日(金)に世田谷区清掃事務所の方を招き、中学校第1学年を対象とした「環境学習」の授業が行われました。日常生活と切り離すことのできないごみについて学び、身近な生活環境や広く環境問題について考える契機にすることを目的に実施された本授業では、清掃事務所の業務やごみと資源のゆくえについて説明を聞きました。

 東京都のごみを埋め立てている「新海面処分場」が、23区最後の埋立処分場であるという説明を受け、生徒達はこのままでは将来ごみの行き場がなくなってしまい、地球環境にも大きな影響を及ぼすことを理解しました。また具体的な世田谷区のごみの量や、ごみ収集の流れ、収集された資源やごみが様々な工場を経由してどのように処理されているのかを詳しく学びました。

 授業を通して自分たちの日常の行動を振り返り、ごみになるものを減らす「リデュース」や繰り返し使う「リユース」を意識し、捨てるものを減らすことの大切さを再認識しました。また食品ロス問題についても触れ、世田谷区だけで年間5000トン、収集車3300台分の食品ロスがあると説明をうけ、ものを作る人や売る人も含めて社会全体で取り組んでいく必要があるとして、現在取り組まれている商品開発や食品ロス対策の事例が紹介されました。

 清掃事務所の方の体験談として、間違った分別によりごみ収集車が火災になったことを話され、ごみ分別の大切さを伝えたうえで「混ぜてしまえばごみになるが、適切に分けることで資源として再生される。毎日の少しの行動がごみ減量につながることを理解してほしい」と訴えられ、生徒達も熱心に聞いていました。

 あいにくの雨で、予定されていたスケルトン収集車の見学はできませんでしたが、生徒達は熱心に耳を傾け、授業の後は積極的に質問して理解を深めていました。